1000分の1mmより小さな、目に見えない泡。
ウルトラファインバブル(UFB)とは、国際標準化機構の定めるISO 20480-1:2017において「直径1μm(マイクロメートル、1000分の1mm)未満の気泡」と定義される、微細な泡の総称です。日本のファインバブル産業会(FBIA)による分類では、直径100μm未満の泡を「ファインバブル」、その中でも1〜100μmのものを「マイクロバブル」、1μm未満のものを「ウルトラファインバブル」と区別しています。
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赤潮被害から生まれた、日本発の技術
ウルトラファインバブル技術のルーツは、1990年代の広島湾における養殖被害への対策研究にあります。
広島湾で新種の赤潮「ヘテロカプサ」が発生し、養殖カキ業界に40億円超ともいわれる甚大な被害をもたらしました。
水質浄化研究を続けていた大成博文教授(当時・徳山工業高等専門学校)が、微細気泡による酸素供給・水質浄化技術をカキ筏に応用。直径50μm程度の微細気泡を海面下に発生させ、赤潮被害の抑制に効果を発揮しました。同年12月、「旋回式微細気泡発生装置」として特許を出願。
上記研究にもとづく特許(特許第3397154号)が成立。これが今日のファインバブル技術の礎のひとつとなりました。
水質浄化・養殖分野で培われた技術が、洗浄・美容・農業・医療など幅広い産業分野へと応用範囲を拡大。ノズル式・バッチ式など様々な生成方式の製品が登場しました。
外気を使わず配管に常設して連続生成できるタイプなど、より安定的・継続的にウルトラファインバブル水を供給できる技術開発が進み、家庭から大型施設まで導入が広がっています。
ウルトラファインバブルの4つの特徴




報告されている効果とエビデンス
洗浄・美容・農業/水産など、さまざまな分野でウルトラファインバブルの効果に関する研究・実証結果が報告されています。

配管内部の視鏡カメラによる継続観察では、ウルトラファインバブルを含む水を流し続けることで、配管内壁のぬめり・汚れが経時的に剥離していく様子が確認されています。

ウルトラファインバブル水を用いた洗髪により、毛髪の水分量が50%以上増加したとする実証実験の報告があります。

かん水や養殖水にウルトラファインバブルを用いることで、収量や成長速度の向上、病害・寄生虫への耐性向上に寄与すると報告されています。
暮らしのどんなシーンで役立つ?
毎日のお風呂から洗車、ペットのお世話まで。ウルトラファインバブルは、身近な暮らしの場面に取り入れやすい技術です。

いつものお風呂を、もっと心地よく。
浴槽に張ったお湯にウルトラファインバブルを加えると、肌当たりが柔らかく感じられるとの声があります。給湯配管に導入すれば、家族みんなの湯船がまるごと変わります。

愛犬・愛猫のシャンプータイムに。
毛の根元や皮膚に付着した汚れ・皮脂を落としやすくするといわれ、被毛のべたつきが気になるペットのシャンプーとの相性が注目されています。食器やケージの洗浄水としても活用できます。

拭き上げがラクになる、水切れの良さ。
ウルトラファインバブル水で洗車すると、汚れが浮きやすく、すすぎ後の水切れも良くなるといわれています。ボディの細かい溝やホイールの隙間の汚れ落としにも。

しつこい油汚れも、いつもよりすっきり。
微細な泡が油汚れや食材カスの隙間に入り込み、浮かせて落としやすくすると考えられています。洗剤の使用量を見直すきっかけにもなります。

衣類の皮脂汚れ・生乾き臭対策に。
繊維の奥に入り込んだ皮脂汚れを落としやすくするとされ、部屋干し特有のニオイが気になる家庭で注目されています。

水やりの水を変える、という選択肢。
かん水にウルトラファインバブルを利用することで、根への酸素供給や生育環境の改善に役立つと報告されています。ベランダ菜園や観葉植物にも取り入れやすい方法です。
代表的な4つの発生方式
ウルトラファインバブルの生成方式にはいくつかの種類があり、目的や設置環境に応じて使い分けられています。
水を高速で旋回させることで気泡を細かく粉砕し、比較的大きな気泡を取り除きながらウルトラファインバブルだけを抽出する方式です。
気体を水に加圧しながら溶け込ませ、その後急激に減圧することで、溶存していた気体を微細な気泡として一気に析出させる方式です。
界面活性剤を加えて気体と液体の境界面の表面張力を下げたうえで、微細な孔から通すことでナノサイズの気泡を作り出す方式です。
超音波振動や急激な圧力変化によって生じる「キャビテーション」という現象を利用し、水中に溶け込んだ気体成分からウルトラファインバブルを生成する方式です。
UFB DUAL®の生成方法
4つの発生方式のうち、UFB DUAL®は独自のキャビテーション方式を採用。配管内を流れる水からウルトラファインバブルを生成します。外部から空気を取り込むのではなく、水中に含まれる空気成分を微細化する構造です。水の流れを利用するため、電源やポンプを必要としません。
流入
水道水が配管内へ流入します
流速変化
流路の絞り・拡大により局所的に流速が変化
圧力変化
流速変化に伴い圧力変動が生じます
微細化・UFB生成
圧力変動によりキャビテーションが発生し、UFBを生成
流出
ウルトラファインバブルを含んだ水が流出
よくあるご質問
ウルトラファインバブルとマイクロバブルは何が違うのですか?
直径1〜100μmを「マイクロバブル」、1μm未満を「ウルトラファインバブル」と呼びます(ファインバブル産業会による分類)。マイクロバブルを多く含む水は白く濁って見え、時間とともに水面に浮上して消えていきますが、ウルトラファインバブルは浮力の影響をほとんど受けず、水は透明なまま、数週間から数ヶ月にわたり水中に留まり続けるとされています。
水道水にウルトラファインバブルを入れても安全ですか?
ウルトラファインバブル自体は水道水中の溶存空気などを微細化したものであり、薬剤等を添加するものではありません。UFB DUAL®は日本水道協会(JWWA)の給水器具認証を取得しており、飲用に用いる給水管への設置を前提に設計されています。
ウルトラファインバブルは目で見えますか?
1μm未満と非常に微細なため、肉眼はもちろん一般的な光学顕微鏡でも直接確認することは困難です。存在は、専用の測定機器(ナノ粒子解析装置等)による個数・粒径分布の計測によって確認されます。
どのくらいの期間、水中に存在し続けるのですか?
報告によって幅がありますが、ファインバブル産業会は「数週間から数ヶ月」、生成方式や条件によっては「数ヶ月から1年程度」持続するとの報告もあります。浮力の影響を受けにくく、通常の泡のようにすぐには消えない点が大きな特徴です。
UFB DUAL®は一般的なウルトラファインバブル生成方式と何が違いますか?
多くの製品が蛇口の先などに取り付ける「ノズル式」や、タンクに一定量ずつ生成する「バッチ式」であるのに対し、UFB DUAL®は水道の元栓など配管に直接設置し、外気を取り込まず水道水中の溶存空気のみを利用して連続的に生成できる点が特長です。
ウルトラファインバブルを、暮らしと施設に。
UFB DUAL®なら、配管に設置するだけで建物全体の水がまるごとウルトラファインバブル水に変わります。
